わかっちゃいるけど本を読めない。

そんな俺たちでも1ヶ月に1回、みんなで読むならきっと読める!

 
「日本で一番ユルい読書会」改め、
「俺たちの読書会」第二回は元金融担当大臣の竹中平蔵氏を課題本に「明日からのイノベーション」について語り合ってみました。

レポートは前回に続きテツポンがお送りします。


2014年11月11日 19:00〜
課題本 : 竹中平蔵 著 竹中式 イノベーション仕事術






竹中平蔵氏は小泉内閣時代経済財政政策担当大臣・金融大臣などを担った方ですが、小泉元総理の懐刀として金融再生プログラム、郵政民営化など様々な経済改革を着手しました。
政策の賛否是非はともかくとして聖域なき構造改革を断行し、経済成長に達したリーダーの在り方は我々若輩が学ぶべき点は多いと思います。


さて前回多数決により本著が課題本に決定しましたが、そもそもイノベーションってなんでしょう?


イノベーション、イノベーター、インベーダー、イン・・・。

なんとなく聞き覚えのあるフレーズですが、言葉の意味は価値観の変化、革新とあります。

イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明と誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。


なんのこっちゃというきもしますが、例えばイノベーションの実例として、織田信長・長篠の戦いでの「火縄銃三段撃ち」なんていうのは合戦の常識を覆したと言われます。
これはイノベーションの実例と言っていいんじゃないでしょうか、いや、いーだろう!と何故か強く感じたりしますが、近年は何と言ってもiPhone。


「スマホ」という三種の神器の最強のアイテムはiPhoneが作ったと言ってもいいでしょう。
その前史にはPDA、もちろん携帯電話はすでに世に浸透しきっていました。
またiPod以前にはwalkmanがありました。
そしてパソコン。
 
単にそれらの機能統合した商品を販売しただけの話ではなく、全ての人々の手の中に世界に繋がる入り口をつくることを目的にiPhoneを作りました。
そしてその結果、iPhone以前とiPhone後では世の中の価値観が大きく変わることになりました。
 
 
今では誰でも簡単に写真や映像を楽しめることができるんだ、そうiPhoneならね(・`ω・)



他にもIT関係でGoogleとかYouTubeとか様々な実例が浮かびますが、個人的には雪見だいふくに一票。
これこそまさにイノベーションの賜物と思うのはぼくだけでしょうか?


余談が過ぎましたが、この価値観の変化こそが「イノベーション」。新しいものを作っただけなら「発明」です。
 
 
本著ではイノベーションを生むノウハウではなく、「自分自身をセルフ・イノベーションする」。
そんな強いメッセージを背景にそれぞれ「プロデュース力」「結合力」「徹底力」など12の章で構成されています。
働くこと、そして労働で成果を求めることは永遠のテーマですが、漫然とではなく仕事術として視点を絞って向き合う。
その一歩のための一冊として良書だと感じます。





さて今回の読書会は以下のメンバーで開催されました。

ファシリテーター : てつぽん
参加者 : カルナック、マツ、Yas、イトー(敬称略)




今回も15分ごとのグループディスカッション、全体での発表。
これらを4つのテーマ・お題で4セット行いました。



お題は以下です。




①(課題本を読んで)一番気に入った所はどこですか?

②あなたのB to B (Back to Basic)はなんですか?

③あなたにとってのイノベーションってなんだろう?

④(課題本を読んで)明日から実践してみることは?


グループディスカッションスタートです。

各班のディスカッションも個性があらわれます。
熱血系チームからは「表へ出ろ」などと物騒な言葉が飛び出しますが、普段そんな部下・後輩に疲れきっているのだろうチームは何やらこそこそ、票の取りまとめや談合じみた話し合いが・・・。


しかし前回は「誰も課題本を読んでこない読書会」だったことに対し、今回は読了者1名、全体でも半分以上読み込んで来たとのことで、ディスカッションも白熱しています。


こんなところにもイノベーションの風が(´ω`。)
 

聞こえてくるキーワードには「近江商人」があったり、「プロデュース」があったり、それぞれが求めるものが話し合われているようです。


そして全体ではこんなことが発表されました。

 

① 洞察力(第6章)→ 関わる社会、それぞれの立場の目線から全体を見通す

② 探究心 → 良いものを作りたい、という欲求が基本(Basic)

③ 既成概念の外 → これでいいのか?と疑うことがイノベーション

④ (相手の目線を)読んで先に進む → 自分から接し方や考えを変えることで、相手の変化のキッカケになるような人間関係構築

自分自身のプロデュース → 目標を立て基本を大切に、ビジネスプラン、将来設計を立てる



第一回目の前回よりも今回はディスカッションを楽しんでいるように感じました。
一冊のテキストも読み手が変われば、その読み方も発想も十人十色。
多様な意見の中でそれぞれが「明日から何をするか」。
 
今回も楽しみながら向き合うことが出来たように思います。




さて次回は12月9日(毎月第二火曜)の開催です。

 
課題本は仕事術シリーズ第三弾。
実践的なビジネス書を多数書かれている小倉広氏の著書から「33歳からの仕事のルール」に決定しました。








仕事のルール、と言っても実はその多くは先輩上司からの影響など、それぞれの環境で独自に身につけてきたことが多いかと思います。
それは逆にその環境外の仕事の考え方に疎くなったり、他との違いに戸惑ったりすることもあります。
 
今までの仕事の仕方は大切にしたとして、これからの仕事の仕方を見つめ直すきっかけとヒントは、きっと次回の読書会に♪


そして次回ファシリテーターは、てつぽんからYasに変わります。
どんな進行になるのか楽しみです!




俺たちの読書会はメンバー大募集中です。
ルールは簡単。課題本を読んで(・・・読まずとも)持参して毎月第二火曜に集まるだけ。
そして毎月「実践すること」を決めるだけ。
今のところ課題本は主にビジネス書を中心で、自分以外の人と意見、アイディアを聞いて話せることが醍醐味です。
読書嫌いの方も読書好きの方も、ビジネスリーダーもビジネスビギナーも。
色々な立場のみんなで盛り上がっていけたらと思います。
 
ぜひぜひ一緒に本読んで自分自身をイノベーションしましょー!!


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